木造軸組工法耐火について考える-設計編-

「大人2人で自由に暮らす家」

設計を終えていよいよ着工。

はじめての木造軸組耐火建築物なので戸惑うところもありましたが

慣れるとスムースに進みます。



木造軸組工法耐火構造のメリット

・構造が軸組工法なので在来工法など一般的に普及している工法を使える。(今回の設計ではSE構法を採用)

・構造が木造なので狭小敷地や狭あい道路でも建て方での施工しやすい。(今回は狭小敷地、狭あい道路)

・S造などの場合、柱型が出て室内の有効な広さをとりにくい。(今回はこれが大きな選択理由)

・RCやS造に比べコストを低減できる(今回は木造だから予算の減額調整がしやすかった)

・耐火建築物なので内装に制限を受けない。

・外壁に木を使える(一部の外壁に木材の板張りを使用)



木造軸組工法耐火構造のデメリット

・認定書は計画物件ごとの発行なので都度費用が発生する。

・大臣認定を用いた建築物なのですべての詳細が決まっている。(設計者の判断で詳細は決められない)

・外壁の選択は、窯業系サイディングなど選択できる材料が少ない。

・石膏ボード2枚張りの内装下地なので有効寸法に注意が必要(ユニットバス、階段など)

・積載加重が大きくなるので構造部材にコストがかかる。(柱間隔、梁断面など検討した)


今回は、尺モジュールを使ってみたがかなりの間くずれ寸法が生じる。

木造軸組工法耐火構造のローコスト化をはかるには、構造を含め今後の課題が見えてきた。





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木造耐火の建築確認済証

「大人2人で自由に暮らす家」

確認申請済証を受理してきました。

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木造3階建+耐火建築物なので添付書類はかなり多いです。



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建築コストが上がってる

ここにきて建築資材の価格変更のお知らせがよく来ます。



「マスコミ報道等でご存知のようにアベノミクス効果も凄まじくドルは99円を越え・・・・・

まことに遺憾ではございますが、商品価格を改定させていただくことになりました」



どの資材の関連企業でもにたような内容です。

為替では4月以降約20%安値になっています。



木材や合板のほとんどは海外からの輸入、生コンなどの材料もおなじ。

輸入資材の多くは為替の影響を受けているということになります。

さらにアルミサッシなど防火戸の仕様変更に伴う価格変更。

そして、消費税増税。

設計者は、建築の価格というのは経済や金融の影響を大きく受けることを

理解してコストを考える必要がありそうです。



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10月の「理想の家勉強会」のご案内

10月の「理想の家勉強会」

テーマ:失敗しない家づくり

日時:10月13日(日)14:00~16:00

場所:中野サンプラザ研修室

費用:無料

くわしくはこちらから

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設計者不在の設計

今や家づくりの情報はインターネット上にたくさん溢れています。

ユーザが専門家に相談できるサイトもあります。

わたしも登録しています。

ここしばらくは、回答からご無沙汰です。

実際に専門家の回答数も少なくなっているような気もします。

住宅やインテリアのなどの質問をみると・・・


「リビングにダウンライトをつけるとしたら、何灯ぐらい必要?」
「窓の配置、大きさについてアドバイスを 」
「積雪寒冷地での天窓の取り付け方法やそれ以外の対処方法」
「メンテナンス性の良い照明の取り方」
「西側や北側のサッシは西日や寒さ対策には小さめの方がいいのか」


これら相談されている方の多くは、設計中の相談です。

設計者と打ち合わせを行いながら設計図が描かれているはずです。

ところが窓の配置ですら打ち合わせを行っていない。

開口部の取り方や照明のレイアウトなどの相談が多いようです。


開口部ひとつとっても

採光のための開口。換気のための開口。通風のための開口。風景を見るための開口etc

その役割もたくさんあります。


照明ひとつとっても

作業のための照明、演出のための照明、安全のための照明、機能のための照明etc

ライフスタイルによって選び方も変わります。


こういった相談は設計者と建築主でなければ、わからないことも多くあり

インターネット上のプロの相談サイトでは答えられないことです。


建て主の要望を間取り化した設計では、

建て主からすれば自分のわかる範囲を要望にした図面。

提案のない設計では満足度は低くなります。そして疑問が生ずる。

設計者不在の設計図。



なぜこのようなプランなのか

なぜこのような開口なのか

なぜそのような照明なのか。


やはり設計者のコンセプトを明確にした設計が建て主の理解を得られるような気がします。




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長生きするリノベーション

長く建築の世界にいると不思議なことを体験します。

「平塚のリノベーション」

この住宅の住人は80代ご夫婦の住まい。

お二人とも大病を患い、病院でのリハビリの最中にリノベーションの依頼を受けた。

打ち合わせは、代理のご息女。


リノベーションの理由というのは

「リハビリ中の両親を実家に迎えて介護したい」という理由。

聞くとリハビリにかかるお二人の費用はおどろくほど高い。

笑いながら「このままだとうちは破産するかも」というのも冗談ではない金額。


打ち合わせでは、介護をするのご息女家族の意見を取り入れながらパースや模型をつくり

病院に持っていってもらいお母様に完成イメージを描いてもらう。

打ち合わせのたびに病状が好転し日に日に快方に向けっているお話がでる。


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リノベーションの工事が終わり、建て主の完成検査の日。

3ヶ月ほど前、寝たきり状態だったお母様が自力で歩いてご自宅に帰ってきた。



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出前はやらない

出前といえば蕎麦屋。

ピザなどは宅配というらしい。

建築においては、住宅メーカーなどは訪問営業というのがある。

簡単にいうと家づくりの「出前」

いろいろな資料をもって建て主宅に訪問し、好みなどを聞いてプランや見積書などを提示する。

これが出来るのは、限られた条件の中で選ぶ「規格住宅」だから訪問営業という出前ができる。



フローリングはこの3種類の中から色を選んでください。

ドアもはこの3種類の中から色を選んでください。



後はオプションと呼ばれるパーツを組み込み、最後にショールームで色を確認する。

このような方法だから住宅メーカーで年間数百棟という住宅が完成できる。



わたしたちがやっているフルオーダーの住宅ではこうはいかない。

たくさんの完成住宅のパネル写真でその家のコンセプトを説明したり

模型を見ながら打ち合わせをする。



また素材についても木材などはたくさんのサンプルを見ながらの打ち合わせを行うので

ミーティングテーブル一杯に使っての打ち合わせ。

なによりも膨大な資料やデータが事務所にあるので、情報の鮮度が高い。

情報の鮮度が高いほどより多くの提案を打ち合わせの場でできる。



事務所とおなじ方法を設計の出前でやろうとするとトレーラー分の資料やら

模型を積み込んでいかないとできない。

今の小さなクルマでは不可能。

今まで設計の「出前」もやったりしたが、今は設計の「店舗販売」に落ち着いてる。

だから事務所をいつもきれいに。アロマの香りで迎える。



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10月の「理想の家」勉強会のお知らせ

「理想の家」勉強会

今回の「テーマ」:「失敗しない家づくり」


日時:10月13日(土) 午後2時~午後4時


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場所:中野サンプラザ研修室 
 
入場料:無料

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勉強会の内容

暮らし方をデザインすることで家づくりが楽しくなります。
暮らしを家や敷地のカタチに押し込めないで、自由な発想でつくる方法を知ることができます。
脱LDKから始める間取りのつくり方や暮らしや個性のしつらえを考えるとインテリアも楽しく
なってきます。

そんな「失敗しない家づくり」です。

今回の勉強会で得られる情報のほんの一部をご紹介すると・・・・

・失敗しない家づくりの方法がわかる
・工事費の内訳を知ることができる
・建て替えかリフォームか、予算でわかる
・ローコストでつくる木の家がわかる
・坪単価のカラクリを知ることができる
・快適な住まいの実例を知ることができる


何よりも「成功する家づくりの方法」がわかります。

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災害につよい家

日本列島を縦断した台風18号。災害にあわれた方、お見舞い申し上げます。

気象庁では「特別警報」を発表。

TVなどのニュースから多くの傷跡から被害の大きさがわかります。

「特別警報」というのは豪雨・豪雪や地震、津波、火山の噴火などで

「数十年に1度しかないような災害」が予想され、直ちに命を守るための

行動が必要な場合に気象庁が発表するものです。


京都では、川の氾濫で景勝地の旅館街が泥水に浸り、関東・東北地方では突風が吹き荒れ、

家屋などに被害が出ました。


このような災害を教訓に「数十年に1度しかないような災害」に対して

家づくりの方法を考える必要があります。


水害などの被害の様子を見ると

わずかでも1階の床の高さを取ることで、水害などの被害を免れることができるかも知れません。


突風による被害に合われた住民の方の話によると

飛行機のようなゴーという音と共に家がきしみ、その後ガラスがたわみ

割れて一気に家の中に突風が入ってきた。と言っていました。

家の周囲には、割れた板ガラスが飛散していました。

仮にアミ入りガラスならば、すこしは被害の状況も変わっていたかもしれません。


建築に関する法規は最低限の基準でかかれています。

かつて設計した地下のある住宅では、

ドライエリアの下に大きなピットを設け、湧水ポンプを2台設置しました。

1台故障しても、もう1台が可動する。

もしも・・・2台のポンプが故障しても、

毎時50mmの雨が降った場合、16時間分の貯水容量がある。

当時は過剰設備と思われたかも知れませんが、「数十年に1度しかないような災害」に対しても

設計時に配慮することが必要なのかもしれません。




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「大人2人で自由に暮らす家」完成予定模型

大人2人で自由に暮らす家」

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予算の調整をもとに完成予定の模型を作成しました。

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今日のオープンオフィス

2年ほど前の「理想の家 勉強会」に参加された方が

オープンオフィスに来所頂きました。

築40年の住まいの相談です。

今までの事例写真や模型など見ながら、建て替えとリノベーションの

違いを見ていただきました。

いろいろご意見を伺うと耐震補強+リフォームがご希望です。

次回は、フェイスシートをもとにいろいろ要望をお聞きして、

プラン提案する予定です。




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木造耐火の確認申請

申請機関に確認申請を提出しました。

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正副1部づつ、さらに事務所の控え用に1部。

木造3階建て&耐火建築なので書類がいつもの倍近くあります。

半分は、耐火建築物標準仕様書です。

申請期間は、消費税増税の影響か混雑しているようです。




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あの日の東京オリンピック

昨日の早朝、2020年東京オリンピックの開催が決定。

ふたたび東京オリンピックが見れるとは。


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前回は1968年10月に開催された東京オリンピック。

大阪万博、サッカーワールドカップ以上に記憶が鮮明に写ってる。

そのとき、豊島区雑司が谷小学校2年生。

当時の池袋は駅周辺には屋台が溢れ、活気があった。

その分、街はゴミだらけで汚かったし臭かった。ねずみやゴキブリもたくさんいた。

不衛生だったので赤痢などが流行った。

オリンピック開催の年、街からゴミ箱が撤去されて各家庭毎にゴミを出すようになった。

その容器が青いプラスチックの蓋付きのゴミ箱。

今でこそ東京は世界でもゴミのない綺麗な街だけど、それはオリンピックを境に

変わったように思う。


その年の春の遠足は、秋に開催されるオリンピック施設の見学。

もっとも印象に残っているのは、「国立代々木屋内総合競技場」

内部に入ったときは、子供ごころにビックリ。柱のない無柱空間。

ガイドの説明では、吊り構造という技術でどの席からでも競技を見渡せるように

つくられた設計というのを聞いて感動。

当時、パソコンもCADもなく電卓すらない時代。

後日、3時曲線の構造計算をそろばんと計算尺でまとめたことを教えてもらい

そろばん塾に通った。

そして、1964年10月10日東京オリンピック開催。



2020年開催の東京オリンピック。

子供の目にはどんなふうに映るだろう。



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地鎮祭やりますか

設計が終わり、工事直近になると「地鎮祭」を執り行うかどうかの話しになります。

地鎮祭とは簡単にいうと建物を建てる際に、工事の安全・建築主の家の繁栄を

祈る儀式のこと。

その場所に神主を招いて神様に海のもの・山のものなどのお供え物をし祝詞をあげ

お祓いをしてその土地を清め、工事の無事を祈ります。

一般的には神道で行うことが多い儀式です。


ところがここ数年、「地鎮祭をやらないといけないんですか」と聞かれる方が多い。

理由を聞くと「興味がない」「お金がかかる」「面倒くさい」


「地鎮祭」には工事の無事と安全を祈念するという意味もあり

工事関係者は「簡単にお清め程度でもいいのでやってほしいのですが」と言われ

地縄の確認時に簡単にやる場合もある。

ある大手住宅メーカーなどは「地鎮祭はやらない」という営業も多いらしい。

そんな時間があれば営業ができるという理由らしい。


これだけ、デジタル化した社会でも建築の仕事というのは縁起を担ぐことが多い。

六曜などの暦によって請負契約日を決めたりもする。

不動産や住宅メーカーなどは、「契約が水に流れる」ということで水曜日を定休にしている

企業も多い。


「お正月に初詣にいったほうがいいのでしょうか」

「子供のお宮参りはやったほうがいいのでしょうか」

こういうことを聞く時代になっているのも面白い。


先日猛暑の中、芝増上寺に行った時、本殿での光景。

外国人観光客は帽子をとって入るが、団塊世代の日本人は帽子を被っていた。

儀式の場を知らないとマナーも判らない。


今まで密教、新興宗教、仏教、キリスト教での地鎮祭を経験したことがあるが

工事の安全と建築主の家の繁栄ということには変わりなかった。


建築主に「地鎮祭をやらないといけないんですか」と聞かれたときは

「正月に初詣にいくのであれば、やったらいかがですか」と答えるようにしてる。




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2日で決まる減額案

工務店から上がってきた見積書。

建築主の希望する予算にあえばいいのですが、見積書の内容のほとんどは予算オーバー。

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見積書の内容を精査し、各項目ごとに分類。材料の拾い出しなども計算し、見積書と照合。

減額要素をひとつひとつ細かく仕分けし、建築主に金額も含め各項目をわかりやすくつくる。

減額要素の中には「え~、これも止めるの!」と思うものまですべて提案する。

昨日は、建築主の方と見積内容や減額要素について夜遅くまで話す。



大切なことは、設計のコンセプトを変えるような減額は提案しないこと。

そして、設計者としての考えを伝える。


それから24時間たった今日、再度お越しいただいた。
減額するもの、しないもの。
20分ほどで決まった。

設計者は建築に関するお金のマネージメントも仕事のひとつ。




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